獅子舞応援団

獅子舞が噛むと◯◯なのに、子どもが「怖い」と泣くのはなぜ??

獅子舞にビビる子ども

獅子アホ代表あーちゃんです。
日本に数多ある獅子舞。
東京で獅子舞活動をすると、全く異なる他所の獅子舞と交流する機会に恵まれ、これまでの獅子舞人生で気に留めたことのない文化に気付き、プレイヤーの目線で観察ができるようになりました。

そんな中でも興味深いのが「獅子舞に頭を噛んでもらう」です。
正確には獅子舞は演舞を指すので、噛むのは獅子(シシ)なんですけどね。

  • どうして獅子に頭を噛んでもらうの?
  • 子どもが泣かずに頭を噛まれる方法

これについて、参考になるようなならないような?観察した内容をお伝えします。

獅子が頭を噛むのはなぜ?

「獅子舞といえば頭を噛むもの」とすっかり定着していますが、一体、頭を噛まれると何が良いのか?

  • 頭が良くなる
  • 病が良くなる
  • 邪気を払う
  • 神がつく

地域により表現は違いますが、総じていえば「縁起物」なのでとりあえず噛まれてみると良いでしょう。
神社の御祓で使われる大麻や巫女の鈴、浅草寺の常香炉の煙と同じようなイメージです。
獅子の頭にはしめ縄や御幣がついていたり、神社で御祓を受けてから家々を回ったりします。

よくあるお墓と仏壇の関係の例えに置き換えると、

クラウド → 神様
サーバー → 神社
端末 → 獅子(シシ)

といったところでしょうか。
(参考:「クラウド上のおじいちゃん」「お墓はサーバー」お墓参りをITに例えるシリーズ

起源は?

どうやら日本固有の文化で、大神楽系と呼ばれる獅子舞のパフォーマンスから始まったようです。
しかし、獅子舞がみんな口が大きく開いて噛めるものではありません。そもそも頭を噛む文化のない地域もあります。
神社縁のない獅子舞もあるらしいので、そこも深く考えずに、愉快な庶民の文化として楽しんでください。

日本の獅子舞 対談はじめに 獅子舞応援団団長の中川あゆみです。 香川県三木町の田中雷八幡神社宮尾氏子中所属の獅子舞歴30年。宮尾氏子中の獅子は毛獅子...

噛めない獅子(シシ)がいるらしい

下顎を手で支えないタイプは頭を噛めるほど口が大きく開きません。
鹿踊は長いささらで豪快に大地を叩き、五穀豊穣・悪魔退散・鎮魂・払い清めるそうな。


毛獅子(猫獅子)の牙で噛んだら痛そうだけど、口が大きく開かないから噛むような仕草や歯をカチカチさせたり鈴を鳴らすみたい。

口の中に入れる獅子がいるらしい

獅子が頭を噛むなんてものではなく、丸ごと食べているようにしか見えない。大人気らしい。

子どもが泣くのはなぜ?

香川県の地元では元々頭を噛む文化はなかったのですが、獅子は怖かったです。小学生の頃から獅子舞やってるくせに、毛獅子(猫獅子)の顔が怖すぎて高校生くらいまで獅子と目を合わすことができませんでした。

そもそも、練習が薄暗い夜の神社。祭りで見るときもまずは神社の宵祭。
非日常の妖艶な雰囲気の中で、まるで貞子のような、重々しい毛の奥からギョロリと覗く血走った目。怖くないわけがありません。

そんな獅子ビビリ経験地元と都内での獅子舞に対する子ども達の反応を監察して気づいたのは3つ。

未知の生物

獅子舞は人間の気配を消して、「シシ」という架空の生き物を演じているため、それが神の使いであろうが神秘的な生物であろうが、純粋な子どもにとっては「見たことのない生物」であり「オバケ」や「モンスター
着ぐるみヒーローショーに出てくる「怪人」と同じ分類。

そのため、「シシ=未知の生物」となり恐れ、怯えるのです。

獅子のサイズ

多くの「シシ」は大人の男性が入っているため、全体的に大きい。
獅子舞の種類にもよるが、身長も高ければ顔も大きい。
顔が大きいということは、口も大きい。
その大きさは子どもの頭はもちろん、赤ちゃん程度のサイズなら丸呑みできるほどのものもある。
大人の頭がまるっと噛まれている様はまるで大人が食べられているようでグロテスクに見えることでしょう。

つまり殺されるかも知れない恐怖、「シシ=死」です。

子ども爆弾

よく見かけるのが「子どもだけ噛んでもらおう」とする行為。
ビビっている子供には以下のようなトラウマが生まれます。

・嫌だと主張しているのに否定されている → 絶望
・逃げたいけれど強い力で押さえつけられている → 絶望
・大人は一緒に行ってくれない → 生贄?
・そんな大人たちが大笑いしている → サイコパス?

そんな感情とシシが象徴として結びついてしまうと「シシ=恐怖と絶望」です。

因みにこの構図に既視感ありませんか?
そうです。注射です。
「怖(痛)くないよ〜」と笑顔で身体を押さえつけられるアレです。
そして子どもは「絶対嘘やん!!」と号泣するのです。

子どもが泣かずに獅子に噛まれるコツ

子どもが怖がる理由がわかれば、それに対応すればいいだけなので簡単ですね。

対応;未知の生物

中に人が入っていること、人が動かしていることを教えてあげる。
・中の人が笑顔であいさつ
・先にシシに会わせない

シシを被っていない状態のニコニコフレンドリーな中の人とまずはあいさつを交わして、それから獅子頭を見せてあげる。
先に演舞を見てしまうと、未知の生物イメージがついてしまうのでシシの中は人であることを教えてあげる。

対応:獅子のサイズ

デカいのが怖いので小さくなれば良い。
・獅子の位置は子どもが怖がらない目線(子どもの目線より下)
・頭を噛む時は小柄な人や子どもが獅子頭を持つ
・決して上から迫らない
・子どもの目の前で大人を丸かじりしない

実際に客席でシシが戯れるパフォーマンスをすると縦にも横にも大柄の大人の獅子では泣き叫ぶ子どもも、華奢で小柄な大人や小学生が中に入っていると親しみを感じるようで、
手招きしたり、取り憑かれたように獅子の後ろをついてくる子どももいました。

対応:子ども爆弾

子どもは大人の真似をしたがるので、大人が「いや、わたしはいいです」と遠慮せずに、まるでとても楽しいことのような見本を見せてください。
・「シシに噛まれたい、噛まれて嬉しい」を表現する
・子どもよりも先に大人が噛まれる
・子どもが嫌がったら獅子と距離をとって怖さに寄り添いつつ安全だと諭す

まとめ

いかがでしたか?
外国人の子どもや保護者がそばにいない子どもは怖がらずに興味を示す割合が高いように思います。
また、怖がらない子どもが一人いるとそれが伝染するのか、泣き止むのもよく見かけますね。

大人という存在が既に子どもからすると違う生物なので、歳の近い若者が安心させてあげるとスムーズかなと。

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