代表のひとりごと

民俗芸能のマネジメントについての考察

真面目なタイトルにしてみました。
と申しますのもこちらの講座に参加してきて目から鱗が落ちて、ウッキウッキのテンションになってしまったから。

獅子アホ代表あーちゃんです。

こちらの講座とはどちらの講座?
こちらにございます。
日本とアジアの伝統音楽・芸能のためのアートマネジメント人材育成

どのような講座だったかと申しますと。。。。
情報量多すぎて一言では語れませんが、
心にストンと落ちてきて、希望に満ちてワクワクしたところをシェアします。

そもそも民俗芸能とは

伝統芸能とか、
民俗芸能とか、
どの言い方が正しいというわけではないけれど
どう表現するのが適切だろうか?と悩むことが多々ありまして。
そこで腑に落ちた定義がこちら。

伝統芸能=プロ
歴史の中で育まれた民族固有の文化を表現した芸術
主にプロの実演家による舞台・劇場型芸能

民俗芸能(郷土芸能)=アマ
地域に根ざし、地域に関わる人たちによって行われる
地域に資する芸能、郷土を代弁する芸能
主にアマチュアによって行われる

(公社)全日本郷土芸能協会 理事 小岩秀太郎氏

膝を打つとはまさにこのこと!
悶々としていたことを定義していただいてとてもクリアになった。

根本定義が腑に落ちることでいろんなことがすっきりと整理できた。

民俗芸能をプロデュースするということ

都内で獅子舞をするにあたり、不本意なことが多々ある。
・学者レベルの知識を求められる
・お涙頂戴ストーリーを押し付けられる
・獅子だけの出演を求められる
・「SHISHIMAI」ではなく「Lione Dance」を押し付けられる
・他所の文化を押し付けられる
などなど。

誠に遺憾である!
(言ってみたかった)
とっても失礼だと知って欲しい。

なんて声を大にして言えずにモヤモヤしていた。
そしたらこれだ!

アジアと日本の民俗芸能の共通点
一つ目 神様だけに向けられた芸能
二つ目 神への奉納から芸能の部分が独立して「見せる・演じる」
三つ目 その土地に定着して舞台と観客がいて成り立つ
芸術的色彩の濃い伝統芸能の大半は、地域伝統芸能が芸術に昇華したもの

地を這うようなフィールドワークで実態をつかんだ上でのプロデュース

観る人にわかりやすくするための演出を入れる

伝統芸能(株)ナカツボ・アーツ 中坪功雄氏(民族・伝統芸能プロデューサー)

その演出もチープなものではなく、出演者が納得できる折り合いをつけた上で
芸能を損なわない演出になるようにプロデュースする。

溜息が漏れるほどの理念。
これほど考えてプロデュースしてくれたらどれほど気持ち良いことか。

だからこそ、本場を知ることの価値

また、口伝で変則的なリズムに対する「だからダメ」的な評価に涙していたが、
これほど気持ちの良い評価は初めてで心地よかった。

アジアの伝統音楽には、一定の拍節進行をともなわない、自由リズム(音の長さが自由)による進行も多く見られる。

「真正性(オーセンティシティー)」の問題とも関係するが、こうした音楽の演奏の場が元々どのようなものかについては、慎重に吟味する必要があるだろう。

東京音楽大学教授 小日向英俊氏

現代の日本には教育の関係で西洋音楽の概念しか持たない人が多い。
そのような人たちからの批判的評価を気にしなくてよい。

そうか、自由リズムだったのか。

日本の伝統音楽は「唱歌」(口伝)で覚えるものとか、
何かと経費がかかるのに民俗芸能にお金を払う習慣がないとか。

西洋音楽的芸能は高額な鑑賞料金でも観覧するのに
伝統的な民俗芸能となると無料。
だから補助金頼りでないと立ちゆかなくなる。

なんだこの悪循環は、と。

ああ、なんと嬉しい代弁者たち。
目頭が熱くなる。。。

理想と現実、嗚呼。。。

胸が熱くなり、心震える二日間の講義に
自信と誇りを取り戻し、未来に希望さえも感じていた頃。。。

東京讃岐獅子舞が出演するイベントのパンフレットの英語校正依頼
「SHISHIMAI」だって伝えているにも関わらず
「Lion Dance」にされ。
「日本の獅子舞発祥は諸説あり」を支持しておりますので大変不本意で失礼。

この主催者全員講義受ければいいのに。

「SHISHIMAI」です。と返答したら
「Shishi Dance」を提案され。

あのさ、名前変える必要ある?
嗚呼、これが現実。

ショービジネス。
この枠でここにきて踊ってください。
とにかくたくさん、よりどりみどりにしたい。
目玉は見応えのある、大人数もしくは大きなもの。
サブとメインという扱い。

主催側の民俗芸能への関心度や敬意の高さは言葉にしなくても肌で感じる。
それにより「不本意だけど、できる限り精一杯でとにかくこなす」になるのか
「このイベントの出演者・観客・スタッフ全ての一期一会で、最高のものを一緒に作りましょう!!」になるのか
モチベーションに少なからずとも関わってきます。
ええ、どんな時でもその時最高のものを目指しますよ。もちろん。

露出を増やして香川県の獅子舞について知ってもらう機会が増え、本場に観に行く人が少なからず現れるなら本望!
ただ、いつか高い志のあるアートマネジメントの講座の方々と一緒にできる日を夢見て。

そんな講座の「ワークショップ実践セミナー」の体験講座を受け持ちます。
どのような反響を得られるのか、今から楽しみでなりません。

私たちと一緒に獅子舞を楽しみませんか?

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