代表のひとりごと

獅子舞との出会い #2

※子どもの目線&記憶のため、別の視点からだと記憶違いもあると思います。あくまでわたし個人の記憶です。

 

「太鼓やらんか」

 

まだ太鼓は練習したことないから、太鼓の横で地面や屋台を運ぶ竿を叩いた。

師匠が叩くときは必ず手が見えるところに行き、手の動きを一生懸命覚えた。

 

鐘は一曲叩けないけど、太鼓ならずっと叩けた。

 

そして師匠が叩くときに、サブで太鼓を叩かせてくれた。

 

獅子舞なんて見てない。

 

師匠の手をとにかく見ていた。

太鼓のバチは手放さなかった。

他のお道具は持たせてくれないけど、バチは持ったままでも何も言われなかった。

太鼓の表現の複雑さや面白さに完全にハマった。

 

太鼓は2人で叩く。

だからわたしはサブ太鼓。

 

メインの人の手だけを見て叩くから、誰の太鼓でも合わせられるようになった。

 

跳ねたリズムの人、どっしり重い人、変わるところがわかりにくい人、手が一個多い人、リズムがあってても手が間違えてる人。

 

鐘の曲もよくわかるようになった。

 

いつも同じところを間違える人、裏は叩かずに表だけ大きな音で叩く人、太鼓を無視してどんどん早くなる人、太鼓と拍がずれてしまう人。

 

師匠との太鼓が一番楽しかった。

完全なる正解だから安心して叩けた。

師匠が左利きだから、ミラーで覚えられた。

 

手は豆だらけ。

テーピングをたくさん巻いた。

 

「コレせぇ」

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